宮崎市にある地域密着の工務店・株式会社 金山建設の事務員が、地元の情報や物件の情報をお送りします。
とかく激動の建設業界ですが、その内幕はあまり知られていません。一般の方にも少しでも知っていただけたらと思います。
建設材料を購入したときの仕分と、その後の処理に関して。
材料の購入原価は、
材料主費と
材料副費の合計となる。
※材料主費=材料の代金 材料副費=手数料、運搬費、保険料など
●在庫として貯蔵しておく材料を購入した場合の仕分
(購入時資産処理法)
(借)
材 料 10,000 (貸)工事未払金 10,000
●購入時にすべて消費されたと仮定した場合の仕分
(購入時材料費処理法)
(借)
材 料 費 10,000 (貸)工事未払金 10,000
※または未成工事支出金
●
材料を現場に払出した場合の仕分
(借)
材 料 費 10,000 (貸)
材 料 10,000
※または未成工事支出金
棚卸減耗費(損)と
材料評価損
☆棚卸減耗費(損)・・・紛失、盗難、化学反応などの原因によって、棚卸資産(材料在庫)が減った量。
棚卸減耗
費=正常状態での減少=原価性
有
区分処理 工事原価中の経費、工事間接費、販売費および一般管理費
棚卸減耗
損=異常状態での減少=原価性
無
区分処理 営業外費用、特別損失
☆材料評価損・・・棚卸資産(材料在庫)の原価と時価を比較したとき、時価が原価を下回っているときの差額
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建設業に特化した経理の知識を深めるため、
建設業経理士(2級)を受験することにしました。
(経審の点数にもかかわってきますからね)
これから時々、建設業経理士に必要とされる知識を、復習がてら書き込んでいきたいと思います。
ものすごく基礎からです。
今回は、
材料在庫の払出に関して。
◎用語の意味
☆
先入先出法・・・古い在庫から使っていくという仮定で、払出単価を算定する
☆
後入先出法・・・新しい在庫から使っていくという仮定で、払出単価を算定する
☆
移動平均法・・・購入単価が変わるつど、購入金額と残高金額の合計を、在庫の合計数量で割って算定した平均単価を払出単価とする
☆
総平均法・・・一定期間の繰越金額と購入金額の合計を、繰越数量と受入数量の合計で割って算定した平均単価を払出単価とする
●材料勘定について(例題)
(1)A材料の在庫は250個で、内訳は前月繰越分60個@150円、第1回仕入分90個@180円、第2回仕入分100個@130円であった。
そのうち80個を101号現場に出荷した。
A材料の金額は
☆先入先出法のとき ☆後入先出法のとき ☆総平均法のとき それぞれいくらか。
答え
☆先入先出法 60個×150円=9,000円 20個×180円=3,600円
9,000+3,600=
12,600円
☆後入先出法 80個×130円=
10,400円
☆総平均法 60個×150円=9,000円 90個×180円=16,200円 100個×130円=13,000円
9,000+16,200+13,000=38,200円
38,200円÷250個=152.8円
152.8円×80個=
12,224円
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