宮崎市にある地域密着の工務店・株式会社 金山建設の事務員が、地元の情報や物件の情報をお送りします。
とかく激動の建設業界ですが、その内幕はあまり知られていません。一般の方にも少しでも知っていただけたらと思います。
思ったよりも長い記事になってしまいました。いっそ連載と呼びたい
「菓匠蒸氣屋 宮崎神宮東店(3)」の続きです。
これは屋根の裏側。断熱材を張り込んだところです。
壁にも同様に張り込んでいきます。前回の写真のように、瓦はもう乗っています。
断熱材には裏表(という表現で合っているのかどうか)があって、写真に写っていない裏側は銀色です。
規模は違いますが、こういう基本の工程は一般木造住宅と同じ。当然といえば当然ですが、この規模で木造はあまりないので、なんだか不思議な感じがします。
間仕切り壁ですが、ダブルの筋かいが入っています。耐力壁なんですね。
右側の壁のようにバッテン状に入っているのが筋かい。地震などで建物がたわむと、つっかい棒のように支えてくれます。
その他のひし形を作っているのは飾りです。地震などに関係はない・・・ことにはなっていますが、私としては多少は違うのではないかと思っています。
格子天井も建築基準法では耐力としては認められませんが、実はけっこう有効だと聞いたことがありますし。
あら、脱線しました。
内部の仕上途中です。
逆光で見えにくいですね。
日本で白っぽい内装が好まれるのは、障子やふすまになじみが深いからだとか、しっくい壁に似ているからだとか、理由はいろいろありますが、単純に光を拡散して部屋が明るくなるというのもその一つです。
この写真も内装が完成していれば、同じ光量でもっと明るく映るはず。
ただ、拡散が過ぎると影が薄くなり、奥行きの薄い感じになります。ムードのあるレストランが照明を絞っているのは、このためです。
どうも今日は脱線しがちですが、先に進めましょう。
これは階段スペースでもある吹き抜け。あの大黒柱を、じりじり動かしているところです。
「きちんと計量したわけじゃないが、2トンくらいあっただろう」(担当者談)という大黒柱。
輸送から据え付けまで、どこまでも大変だったそうです。傷をつけてもいけませんしね。
そんな苦労の甲斐あって
どうです?
かなり現在のお店に近づいてきたでしょう。
まだ階段の手すりもついていませんが、形になってきました。
ようやく完成が見えてきたところで、たぶん次回が最終回。
せっかくですから明日は
「菓匠蒸氣屋 宮崎神宮東店」様へお邪魔して、おいしいお菓子を買ってこようと思います。
・・・台風の影響しだいですが。
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